早くも1月半ばを過ぎました。年始からのご相談で恒例多いテーマが、年末からお正月に帰省したら、実家で感情や問題が勃発!という現象です。

 

それも家族や身内のありがたいところであり、しかし、年始から台無しな気持ちになりますよね。

敏感な方だと、それが元で体調を崩したり、激しく落ち込んだりします。

 

個々人ケースバイケースなのですから、大方共通しているのは、実家に帰り、昔の家族や親族に会うことで、過去へタイムトラベルすること。

過去の思い出話も出ます。

再会してしばらくは、お互いに気を遣ったり、心の余裕があり、温和な空気でしょうが、寛いだり、ひょんな話題から昔をリフレインするわけですね。

 

この対策や心構えとして、今日は4つご紹介します。

 

1)予め家族のメンバーに対して、あなた自身が「きっとこうに違いない」と認定していることが多々あるとします。

それらは性格、態度、口調、自分に対して思っているだろう意見など。

 

そのパッケージを自分の心に持ったままでいると、実家で不愉快なスイッチは入りやすくなります。

 

 

2)家族には、特有の翻訳辞書が必要です。

自分が親や家族に対して、あぁ言われたら、こういう意味だ!と解釈するのは、必ずしも言葉どおりの思いから発せられているとは限りません。

 

真逆なことを言われることのほうが、むしろ多いかもしれませんね。

完全否定されたと思った言葉は、かけがえのない愛情を示していたり、叱咤激励し非難するような言葉や態度は、しっかりしてほしいという切なる願いかもしれません。

 

この翻訳辞書については、別トピックでご紹介したいと思います。

 

 

3)それはそれでいい。

これは諦めたり、投げやりになるのとは、レベルが異なる観点です。

 

自分と意見や態度が合わない家族や身内がいること、時には自分を攻撃したり邪魔するようなこともあるでしょうが、それはそれでいいとして、否定しないわけです。

嫌がったり怖がったりせず、そのうえで対策、対処するといったらわかりやすいでしょうか。

これには、ユーモアと相応の知恵や工夫がいるでしょう。

 

昔、志麻ヒプノでwebの仕事をしていたAさんは、

「うちでは、隣の夫婦のことを『熊』って呼んでますよ。クマ夫とクマ子(笑)そうしたら腹が立たなくなりました」と

 

相性が合わなかったり、嫌いでもよいものですが、苦手とか恐るを感じるのは、相手の存在を否定しているとき。

つまり自我発信での人間関係になり、自分の心の中に、相手を住まわせているため、こちらが苦しくなります。

 

 

4)そもそも実家に帰るのは疲れる。

一年の中で、特に年末は慌ただしく心身とも疲れているもの。

それでも、恒例行事で帰省したり(逆に家族や親族を迎える)するにも、身体的に疲れます。

 

運転やら、乗り物での移動やら、お土産の荷物もあるでしょう。

疲れるとだれでも余裕がなくなります。

また疲れた自覚が薄いときほど、余裕はありませんね。

 

サイキックは疲れてやってくる人に敏感ですが(私もとても疲れたクライアントさんやお取引先の方には、すぐさま反応しますよ)、人でも動物でも植物でも電子機器でも、疲労や消耗は結構なレベルで感受します。

 

それを自覚するか、しないかは別ですが、不愉快さ、喧嘩、文句などになるのは、その表れです(ある意味、自然現象)。

 

 

家族を連れて、奥様の実家でお正月を楽しく過ごしたTさん。

子供や自分は先に自宅に戻り、少し遅れて奥様が家に帰ってきたとのこと。

すると、お子さんのひょんなことから、奥様が急に不機嫌になったり情緒穏やかではなくなりました。

 

電話カウンセリングで拝見すると、どうやら奥様はひとり実家に残ってしばらくご両親と過ごしたことにより、感情や記憶がタイムトリップしたようです。

 

しかし、Tさんやお子さんたちは、どう対応したら・・・と、なだめるスベにお困りでした。

 

過去や過去の現象に重点を置いて不穏になっている人に対しては、相手の言動を否定したり、意見をすると、地雷を踏んだり、火に油を注ぐことになります。

相手の言動や意見に対して、否定も肯定もせず、そのまま見守っていると、やがて我に戻るでしょう。

 

もっとも、こちらを挑発してくるような言動に感じて、反論したり、なだめようとしたくなるでしょうが(笑)

これは、家族や身内に限らず、知人や他人でも同じです。

 

 

 

 

娘夫婦がクリスマスの後にはお正月でやってくると、本当に疲れるんですよ、とKさん。

家族や身内仲は、稀に見る仲のよい一族なのですが、Kさんも年齢や人生の大事によるお疲れがだいぶ蓄積しています。

 

「あの子たちがくると、いっぱい食べるし、味にもうるさいから、手作りじゃないとダメだし・・・」と。

一方、娘さんのほうでも、こちらの忙しい生活をちゃっちゃと片付けてから実家に戻るという習慣に、わずかな義務感と疲れを感じているように視えました。

 

もとは、娘さんが子供だった頃に、家族でお正月を大切に過ごすような習慣があり、それに倣っているのでしょう。

 

Kさんのほうから、

「今年はいろいろあったしお正月はちょっと簡単にしよう」

 

と娘さんに言葉で伝えると、うまく加減がいくようでした。

このとき、相手にわかってもらおうと伝えると疲れのエネルギーや不満などが伝わりますので、そのまま事実を伝えましょう。

 

というわけで、お正月に限りませんが、お盆や帰省が年中行事のときは、お気に留めておくとよろしいでしょう。

真のありがたみと、煩わしさは、表裏一体なときがありますほっこり