お盆の時期は精神意識が覚醒するのか、ご先祖様の意識体に限らず、前世や魂のテーマが現われやすいようです。
クライアントの中には、特にたくさん前世からの情報を携えている方がいます。
その方にとって、物質的な価値観を優先して生きてきた半生から、より精神的な本質価値へ移行する人生のタイミングが訪れているときです。
肉体的には同じ人物でも、魂(精神)では、一つの世界観の終焉です。
そして、新しい世界観が始まろうとしています。
物理的(肉体)な死には見えないでしょうが、魂(精神)では、終わりという意味での死でもあり、再生へと向かうプロセスです。
このとき、これまでの世界観の収束を止めることは、自らでもむしろ不自然な感覚があり、新しい生き方やあり方を求めているものです。
世界観と言いましたが、関わる対象や自身のあり方がガラリと変わりますから、よくご自身で洞察すると、そこに死と生を見出すでしょう。
哲学的な話として、とっつきにくいのも事実。
そこで、前世という形而学上のアプローチは、理解に入りやすく、自ずと起こる新しい生を迎えやすいのです。
日頃から営業職で心身共に忙しいKさん。
オーラリーディングも仕事の要領と同じように手際よく「情報」を書き留めていきます。
(いまどき、すっかり録音アプリが主流ですが、私が早口のせいもありますね)
そもそもKさんは「今の仕事をこのまま頑張ってやっていっていいのか?」というご相談でセッションを受けてにいらっしゃいました。
短時間のセッションの中に3つのユニークな前世が読み取れました。
Kさんの第7チャクラの生きる姿勢を示すテーマでは、エジプトで王に仕える年若い女官の過去世が・・・
女官の過去世では、肉体の死を迎える王の旅路のための慣習に従い、次の「生」に備えてせわしなく整えています。
ピラミッドの中におり、王の肉体の死に伴う儀式、他に仕える者たちと神聖な営みの準備をしているのです。
その務めに専心し、迷いや恐れはない様子。
人の一生としては短い命に思えますが、この女官が今世のKさんに魂レベルで伝えてくるメッセージは・・・
「生と死は同じ」
エジプトの王は、生と死の世界を一つに統合しようとしている・・・それゆえにミイラという方法を用い、この世とあの世を繋げる象徴的なピラミッドの存在があるようです。
Kさんの顕在意識では、最初は理解するのが難しいようでした。
例えば、達観的に眺めると、この世に赤ちゃんが誕生した瞬間から、(肉体の)死の機会は始まっていると言えるようでしょう。
肉体の死を迎える人を、私たちは「見送る」とよく言いますが、新しい生の世界を心の内に信じているものです。
それぞれを、生ととるか、死ととるかは、見方、信じ方次第。
結局は生と死は一つの全体であり、本質は同じだと、この女官は伝えているのでしょう。
いかんせん、立場柄なのか寡黙な女官でしたが、もう少し問うて見ると、Kさんの本質を突くようなメッセージを応えてくれました。
「生の世界、死の世界、いずれかの世界に生きようとすれば恐れがおこる。その恐れは、欲からくるもの。生と死が一つの世界であるなら(どちらの世界に対しても)恐れはない」
極論をいえば、私たちが恐れたり、困ったり、悩み苦しいときは、全てが一つの世界であることを忘れているものです。
人間関係で苦しんでいるなら、自分側の都合だけで眺めているかもしれません。
病んで苦しいときは、健康と病いを分離して理解しているのかもしれません。
魂の観点は、とてもユニークで発想豊かです。
疲弊して心にゆとりがないと、苦しみや困っているような世界を自ずと選んでしまいますね。
Kさんは、前世を通して、自分が望むなら、生き方、あり方のバリエーション・可能性がたくさんあることを受け取られたようです。
魂の世界観に関連して・・・
8月13日(日) 残席2名 (8/9 現在)
魂と豊かさのテーマで・・・