12月年末の最終週は、「帰省問題」のご相談が急に増えました。 

 

親御さんたちや身内と、どう過ごしたらいいか

親が実家からやってくるが、お正月はどう相手をしたものか 

実家・義理の両親と孫たちとの関係について

義理のきょうだいとの関わり方

おせち料理や御遣いもの

話題や価値観がかみ合わず、会話や雰囲気に困る

などなど

 

他にも細かい気がかりなことを挙げれば、過去にあったあれこれ、不愉快や不満に感じたまま抑え込んでいたエピソードがたくさん出てきます!

 

文句や不満になる根底には、「本音を言うと、会いたくない(ずっとという意味ではないものの)」です(笑)

 

しかし、義理や風習を気にしたり、「相手(夫や妻)は実家に対してソコソコは付き合って欲しいんじゃないか」という、面目を重んじた多少の思いやりはあるものです。 

 

「面倒だから会いたくなくても、心底嫌いではない」

 「久々だし、たまにしか会わないからどう接したらうまくゆくのか、わからない」

 

というのもあるでしょう。

 

情もあれば、利害関係も多少あればこそ、わざわざご相談されたり、年末でも便利な電話カウンセリングを利用されるのでしょう。 

年末の挨拶メールに紛れたご質問も。

 

例年、年明けになってから、お正月の家族問題やちょっとしたトラブルについて事後のご相談も少なくありません。

 

というわけで、今年・例年のご相談から、ざっくり対策ヒントをご紹介したいと思います。

ご家族関係は様々ですから、どうぞ型にはめず、臨機応変に参考になさってください。

 

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*なるべく疲れた状態で実家へ行かない。 

もともと疲れていると、余計に反応してしまい、それが身内のせいのように感じられてしまう・・・それも甘え、依存があるゆえでしょうが。

 

*言葉や態度の裏を深読みしたり、解釈するなどのジャッジをしない。

自分が一方的にストレスを溜めてしまいます。

 

*聞かれて答えたくないことは、可能であれば笑顔や曖昧なニュアンスで流す。

 

こちらが言いたいことは、笑顔とやや明るい声で言い、その場から離れる(トイレやキッチン、別の部屋に行って戻ってくるなど)。気持ちをあっさり切り替えて、戻る。

 

 

*過剰サービスを受けたり世話を焼かれたら、相手がこちらに関心を向けて欲しいことがあるのでは?と観察すると、気づくことがある。

 

*実家にいた頃の過去の不愉快な話はしない。

そう言う話になったら、それが「今」ではないことを意識しておくが、批判的にはならないことですね(批判=ジャッジは過去や何かの囚われた感情が引き出すことだから)。

 

*実家のドアを開けたら、あるいは家族や身内の帰省を迎えたら、新しい年を迎える為に一緒に過ごすことを思い出す。

 

過去の場所、過去の人たちに会うと、ほぼほぼ無意識に過去のフィルターで関わりを始めます。

そのフィルターはだいたい汚れているでしょう。

 

*無理に気を遣わない。無駄にあれこれ気にしない。

 

*心の中の礼儀を正しくしておく。特に長らく一緒に暮らしていない場合は、節度があればこそお互いの違いを感じ、受け入れることができる。

心の中の礼儀とは本心・本音のこと。建前で態度だけを正しても、相手には通じてしまうし、こちらも心身が凝ってしまいますね。 

 

*皮肉なことに、年末年始の帰省を慣習化(義務化)しているような家族関係ほど、親子、姑さんとお嫁さんの関係性も慣習化されており、心からうちとけにくい関係になりやすい。 

つまり、個の相手としてではなく、役割の相手として関わるため、本来なら気が合うような部分があったとしても制限されてしまいます。

 

*実家に帰る前に(移動中)あるいは、家族を迎える前に、志のキーワードを決めておく。

「今年の漢字」のように、シンプルで融通がきくワードが良いでしょう。

たとえば「楽しい」「安らぎ」「和」「家族」「心」「健やか」「祝う」など。

 

具体的なご相談の中には、

 

「義理のお母様が家族の空気を読めてなくて、みんなで集まると大変」

 

「子供(孫)の進路のことに、よその子供の話を持ち出してきて、余計な話ばかりする」

 

「息子のお嫁さんは、他のきょうだいと違って金遣いが派手なので、それを自慢しているように聞こえてしまう」

 

などなど、特定の人物が、周りをコントロールしたり、振り回すような態度を取る(ように感じる)ことがあります。

そんなときこそ、必要であれば深呼吸をして、自分のスタンス、マイペースをしっかりしましょう。

 

身勝手で奔放な人、仕切りたがりさんは、それに絶対に従って欲しいわけではありません(思い通りにならないと、ご機嫌が悪くなるとしても)。 

むしろ、こちらが何でも振り回されてしまうと、余計に不安になって身勝手になったり、仕切ってあげなくてはいけないと、考えます(無意識にも)。 

また、振り回せれてくれちゃう相手を下に見たり、余計に助長して歯止めが効かなくなります。

 

同じ意見のことは合わせてあげて良いし、合わないときは、相手を否定したり慌てたりせず、自分のスタンスも尊重しましょう。

「無理して合わせなくても、それでお互いうまくゆく」くらいの心持ちでいると、本当に収まるところにハマります。

 

実家でご家族身内と過ごす方、いつも通り+正月気分の方、お仕事体制にある方・・・

それなりに、健やかなる新しい年をお迎えくださいませ絵馬