私たちは、ある結果に対して原因(因子)を探したり、逆に結果にこだわるところがあります。

「原因は結果に依存し、結果は原因に依存する」という一説を、先日来日されたダライ・ラマ法王がお話されていました。

 

特に科学や証明を必要とする価値観では、原因、結果、法則性によって正すものです。

合理的に、秩序をもって安心・安定した世界を創るには、一見すると有益ですね。

 

しかし、一方では、それが人間の心が抱くエゴ=自我でもあります。

自我は、「自我の確立」と言われるように、自分を尊重する大事な気質ですが、一方では「エゴ(自我)が強いと、生きるのが難しくなる」(心理学・カウンセリングでの定説)わけです。

 

子供の成長過程にも、「自我の芽生え」がありますね。「自分!」を主張するようになります。

 

自主的にセラピーを受けに来る方の多くは、マインドや思考優勢のため、まさに「原因は結果に依存し、結果は原因に依存する」傾向が強いものです。

だからこそ、問題を解決したり、よりよい生き方を求めていらっしゃるわけです。

 

しかし、原因と結果は、この世界の一部を切り取って、全体を観ようとしているに過ぎません。

 

そのことに気づかないと、何かに囚われたような生き方になります。

何かにつけて、問題や解決探しになります。このようなときは、当初の「問題」からは解放されません。

一時的には解決・解消されたようにみえても・・・暫くすると、よく似た問題や変身したテーマとなって、再登場します。

 

一方、原因や結果探しをやめてみると、原因にも結果にもなり得るもの「本質」が現れてきます。

面白いですね〜!!confident

 

「本質」とは、「ワンネス」「真理」「創造主(GOD)」「愛」などと呼ばれます。

 

この「本質」に至る(これも段階があります)には・・・

一旦「大丈夫だ」「今ある状態も、ひとつのプロセスだ」「今は苦しかったり、わけがわからないが、そのうちなんとかなるだろう」とおおらかにリラックスすること。自我の心や「自分がなんとかしなければならない」というコントロールをやめてみることです。

そう、宇宙にサレンダー(委ねる・降参する)night

 

私たちの顕在意識(表の意識)は、原因や結果に安心を求めますが、所詮は表舞台ですから、本質ではありません。一方、意識のメインを占める「潜在意識」は、本質のゾーンです。

本質は、何かと原因や結果に囚われます。

 

セラピーの中でも、たとえば、ヒプノセラピー・タイムトラベルなどを好む人は、無意識に原因や結果に囚われない生き方を求めています。

 

私も、クライアントさんには「解決しましょう!改善しましょう!」と言いながら、「この方は本当は何に困っているのかな」「本質が求めていることは何かしら」・・・と複眼的に視ることがしばしばありますeye

 

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