「驕り・慢心が借金を作る人」に続き、重たいながら借金にまつわる2本目のケースです。
Uさんは返済をしながら、借金を作らせた相手を責める気持ちと、後悔する気持ちに苛まれていました。
「もっと慎重にすればよかったと思いますよ。騙されたという悔しさ、相手の態度に腹が立って仕方ないのです」
原因に気がつくのは大切ですが、原因に囚われるあまり、返済をしがなら余計に苦しんでいらっしゃるようです。
そこで、Uさんには、ひとまず借金というより、その苦しさや葛藤を取り除くことで、よりスムーズに状況を改善していただこうと思いました。
苦しさと葛藤のデトックスですね。
特に、Uさんにとって、借金させて相手や当時の状況がブロックになっていますから、「外的要因のブロック」を探ってもらいました。
すると、Uさんのイメージ下には、両手首を強い針金で縛られ、血だらけなうえに、右手にはナイフを持っているシーンが浮かびました(あくまでご本人のイメージ情景です)。
そのイメージ画像では感覚的な痛みはなく、ただ、Uさん自身の状況を示して、何かを教えてくれているようでした。
解説をすると、Uさんを「相手が借金を作らせた!苦しめた」という思いに、やはり強く囚われています。
しかし、その相手を責める気持ちが、自分を傷つけていることを、このイメージ画像は伝えていました。
この状況をどうすればよいのか?
Uさんは、ふっと、
「あぁ、自分のほうにも非があったことを、丁寧に認めること・・・みたいです。確かに、そうなった背景に、私のほうも反省することがあるのは、どこかで分かっていました。でも、それも認めたくなかった、反省することから逃避していたと思います」と。
Uさんは、少し時間をとって、当時の自分の考え方や価値観を省みました。
すると、借金を作らせた相手に対する感じ方が、変化していきました。
許すとか、責めないとかではなく、もっと大きな「解放」のような氣の動きがおこったようです。
すでに、Uさんのイメージ画像では、
「手首に食い込んで巻き付いていた針金は取れて、ナイフはポロポロと崩れていきました」と。
「相手を責めることで、まさに現実をきちんと見ていなかったんですね・・・」
誰しも、自分に都合がわるい「情報」は見え難いものです
これは、金銭や愛情のケースに多いのですが、対象者や外的要因にとらわれてしまうと、ある意味、自傷行為(自分を傷つける)と同じことになる場合があります。
Uさんのケースでは、「両手を縛られる=手が出せない」状況をつくっていたわけですね。 手が自由になったため、返済も含め、いろいろ捗ることでしょう!