仕事上のご相談に何気に多いケースが、

「望まない仕事や役職を任されることになった」

「自分の経験からして、今さらこんな仕事を任されるのは不本意だ」

「能力を買ってくれるのは嬉しいが、こんな責任の伴う仕事を任されてストレスだ」

等々、ご自分からすると、上や周囲からの評価が違うわけです。

また、個別の仕事に限らず、転勤や異動となると、環境の変化を伴いますから、よりショックやストレスが増します。

 

このような事態について、主に4つのことが考えられます。

 

①本人的にはムリをしていたり、仕事だからと割り切って本意でない仕事をしているため、上司や人事からは、それが適している評価されている。結果、キャリア以下、雑用、キャリア以上の仕事がやってくる。

 

think20年来勤務しているNさんは、雑用とわかっていても部署の仕事を率先してこなしていました。仕事は減るどころか、益々雑用が増えていき、評価はむしろ下がってしまいました。

think高学歴・キャリアのチームに配属されたAさん。付け焼き刃の勉強をしながら、なんとか仕事についていっていましたが、突然サブリーダー役に。責任と重圧で苦しいそうですが、Aさんの場合は、実力が備わった証拠でした。

 

自分だけがそういうつもりでいないか?特に勤務年数が長いときは、要チェックです。またコミュニケーションが欠けていることもあります。わかってくれているだろう・・・は社会では、なかなか察してくれません。

 

②この仕事は、腰かけだから・・・と、自分の人生プランの中で今の仕事を割り切っていると、仕事に対するストレスや将来に対する焦りが起こる。

 

thinkWさんは、近い将来起業するつもりで、とりあえず家庭を支えるために契約社員に。しかし、キツい仕事と不理解な上司に怒りを感じたり、日々、先行きの不安や焦りがつきなくなりました。

think売れ行きのよくない自営業のMさん。「本当はこれを売りたいわけではない」と頭の中で言い訳にとらわれ、益々売り上げが下がり、仕事に対する熱意やコミットが失せていました。不本意な仕事に、自らしていたようです。

 

どんなお仕事でも、やらせていただくという気持ちや、日頃の生活に感謝の気持ちがあってこそ、(仕事に限らず)希望や願いや目標は叶っていきます。結局、人生の仕事は一事が万事。この仕事はどうでもいい、ということはないようです。


③ 家族、プライベートの人間関係が仕事や、仕事や仕事に対する姿勢に影響を及ぼしている。

 

thinkTさんは、無意識に両親の仕事に対する価値観から影響を受けていました。そのため、どんな仕事も、自分には向いていないように感じ、自信がもてず、常々職場の人や上から注意が増えていました。

thinkYさんは、自分の任された仕事にしばらく集中しても、同期や他社に勤務する友人が気になり、すぐ転職を考え始めていまうのです。

 

なかなか難易度は高いですが、長年の影響下にあること、知人という狭い比較域にあることに気づくこと。そして、自分と仕事のアイデンティティをしっかり見直すことが大事です。


④ 転勤や異動という、環境や人間関係の変化を与えられるとき。

 

thinkUさんは、所長のポジションにありながら、突然の辞令で異動に。事業所も人間関係もすべて変わることに、新しい畑を任されるようだと、さすがに不安です。

thinkOさんは、なぜ同期ではなく、自分は突然の転勤辞令を受けたのか?!辛さや怒りを感じました。

 

事前面談などがあれば、希望を伝えたり交渉も可能でしょう。が、それでも発令された転勤や異動は、転機と捉えるのがベター。コツは、わるいことが起こったと思わないこと。

「新しいよいことがある!」「これ以上わるいことは起こらない!」という処世術は、効果があります。結局、自分が信じたとおりに人生は運ばれていきます。